2019/06/20

リーマンショックってどんな感じだったの?〜大天井でLを取り、40円もの下落に耐えた男の物語〜


リーマンショックを知らない方のために。

まずは当時の様子をドル円月足チャートでご覧ください。


ドル円 月足,


当時、2007年の初夏だったかな、FXを始めたばっかりの僕は、てっぺんのてっぺん、大天井の123円台でロングを持ってしまったわけです。

で、なんと手放したのが3年後の83円台

すごいでしょ?(笑)


今でこそ笑い話ですが、当時40円もの下落に耐えつつ(しかもマイナススワップを払いながら)後生大事に123Lを持ち続けたわけです。

これを読んでる読者様からいろんな質問が出てきそうなので、勝手に自分で一問一答しちゃいます(笑)




① なぜもっと早く損切らなかったの?


周りからは言われましたよ、「切れ切れ」って。

でも初心者の僕には損切りの仕方なんてよくわかっていなかった。

当時行われたFXセミナーでも「低レバレッジでひたすらロングですよ、持ってれば必ず戻るから」と言われていました。


当時は顧客の損が業者の得になる仕組みなんて知らなかったし、とにかくお偉い人達の言うことさえ聞いていれば絶対だと思っていた。

(詳しくは「海外業者のNDD/国内業者のDD方式」を参照)


投資と投機の区別さえつかず、こわごわこの世界に入ってきた自分としては、とにかく「持ってれば必ず戻る」と信じていた。

そう信じるしかなかった。

その下落がリーマンショックの走りである、サブプライムショックの到来であるとも知らずに。




② 何枚ホールドしていたの?


10枚、10万通貨のロングですね。それが初めて取ったポジションでした。

今から思うと、初ポジションで大天井を捕まえてしまう運の悪さもすごいものがありますが(笑)

当時はそれほどFXフィーバーだったんですよね。

とにかくロングだ、買え買え、スワップでウハウハだぞ、と。



結局、123円から−4000pipsなので、トータル400万円の損失です。

運が悪いと自分で言っておいてなんですが、あの100年に一度の大暴落で400万の損失で済んだのは、むしろ運が良かったのでは?とさえ思います。

(その後もFXを続けてトータル損失は8ケタを超えたわけですが……(;_;))


リーマンショックの頃は、それこそ退職金すべて吹っ飛ばしたとか家を売らなきゃとか20年貯めた貯金がすべてなくなったとかーーもう阿鼻叫喚ですよ、地獄絵図でしたね。

当時はそれこそ「誰それがいくら損した」という話しか耳に入ってこなかった。

(そんな中でもうまい人はひたすら売り続けて億の利益を出していたわけですが……)


チャートを見ても80円台で足踏みを始め、そろそろ底入れか?!という時に、今度は2011年の東北大震災ですよ。

あれでさらに5円近くドル円は下落した。


希望も何もあったもんじゃないですよね。

我ながらよく生きてたなと思います(笑)


当時はまだ若かったし、安定した職も持っていたので何とか乗り切りましたが、それでも「FXなんて二度とやらない」と何度周囲に公言したことか。

あれから12年……やめるどころか未だに続けているわけですが(笑)

これこそがFXの怖さでもあります。ハマると抜け出せない……( ノД`) 




③ 40円もの下落にどうやって耐えたの?


ひたすら入金を繰り返してました、はい。

当時はそれが100年に一度の大暴落なんて知らなかったし、暴落は後から振り返って初めてわかるもの。


いつか戻る、いつか戻るはずだ、その希望だけでひたすら入金を繰り返していました。

今思えば、下手に入金するお金があった分ずるずると−4000pipsも耐えてしまった。

余裕なんてなかったほうが早めにロスカされて良かったのかもしれないと今では思います。


 

④ なぜ83円で損切りを決断したの?


もうどうでもよくなってたんでしょうね。

どこまで落ちるか先が見えなかったし、当時いろんなアナリストの口から「ドル円50円時代の到来」なんて話も出ていましたし。


周りからも「今からでもいいから損切りして残った資金でゴールドを買え」と勧められていましたしね。

今思えば、周囲の意見に流されずに5年でも10年でもずっと天井ロングをホールドしておけばよかったなと思います。


月足チャートを見てもわかる通り、2015年には買値までちゃんと相場が戻ったわけですしね。

諦めずにずっとホールドしておけばスワップ分プラスでした(タラレバ言い出したらキリがないですけどね……)。




結論


その後日銀は「日銀砲」と呼ばれる大規模な為替介入を何度も行い、のちに皆の知るところとなる「アベノミクス相場」へと至るわけです。

もちろん僕もこの相場に乗って今度は果敢に買い向かいましたよ、でもね、サブプライム&リーマンショックの後遺症はいつまでも心の中にくすぶり続けました。


始めた時期が悪かったと言えばそれまでですが、「アベノミクス長者」と呼ばれる人たちを心の中でこっそり恨んでみたりね。

中には2012の後半からFXを始めたという運のいい人もいるわけです。


少し前の仮想通貨バブルのように、バイアンドホールドの簡単相場で誰もが富を築いていった。

自分がその時からFXを始めていたら、初心者でもロングを持ってるだけでやすやすと爆益だったのにーーと。

あの頃の僕は残ったなけなしの資金でロングを入れながらも、心のどこかでずっと虚しさを覚えていました。



アベノミクス当時、日本のFX人口の5割ものミセスワタナベがFXで利益を上げていたと言われています。

9割の人間が負けると言われるFXでは異例の事態です。

それぐらい未曾有のイージー相場でした。

(そのようなイージー相場しか知らないトレーダーは、バイアンドホールドしか知らずにトレードスキルが身につかず、のちに難しい相場が再来して資金を飛ばしていくわけですが、それはまた別のお話ーー)




……以上が、僕の経験したサブプライムショックおよびリーマンショックの全貌です。

ブラックマンデー以来の、それこそ歴史の教科書に載るレベルのあんな異常相場、もう僕の生きてる時代に味わうことは二度とないでしょうね。

というより二度と味わいたくないです(´・_・`)



今でこそ偉そうにこんなブログを書いてますが、初期の初期にはこんな大失敗をやらかしてるわけです。

だから皆さんも、負けが続いたとしても諦めないでくださいね。


ここにー4000pipsもロングをホールドし続けたバカな男がいるんですよ(笑)

それに比べたら、皆さんの失敗なんてきっと全然かわいい方ですから。



投資&トレードは余剰資金で。

やるとしても勝てるようになるまでは少ない資金でコツコツと。

僕から言えるのはそれだけです。


*リーマンショックを扱った映画については こちらの記事 を参考にどうぞ。



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